それから数日後。
私とKBGのメンバーは社長に呼ばれた。

この間の事件の事だろうか。
フルメンバーでの集合は初めてだ。



「社長。久住です。全員揃ってまいりました」

「入りたまえ」



重々しい雰囲気の中に入っていく。
社長は立派な椅子に座り、なんとなく上機嫌な雰囲気だった。
なにかいいことでもあったんだろうか。



「名前は…、小野田君だったかね」

「え、あ、はい」

「よくやってくれた」

「え…?」



突然そう言われても、なにがなんだかわからなくて首をかしげる。
なにもやってはいない気がするけれど。

むしろ、宇都木の人たちを危険に巻き込んでしまった方で…。
そう言うと竜が怒るから言わないけど。



「キミのおかげで、宇都木の膿はきれいに掃除されたよ」

「え…」

「この間の犯人が、すべて自供したようでね。弟たちの共謀が表沙汰になって大騒ぎさ。ついさっき連行されたようだ」

「そうなんですか…」