竜の言葉は嬉しかった。
ひとりだと、悪い方にしか考えられなかったから。



「でも、大丈夫かな、久住さん…」

「あの人なら大丈夫だろ。あの銃は連射はできない。それにあの男はプロじゃない。俺にあたっただけで動揺していたし、隙はあった。それがわかってるから久住さんも飛び出してきたんだ」

「そっか…」

「てか。ほんと、もうやめろよ。これからは銃の前に飛び出したり、危険なことに突っ込もうとするのは」

「…ごめん」



話が戻される。
本気で怒ってるんだ。

危なかったと思うけど。
でも、咄嗟だったんだもん。



「何度も言うけど、俺の仕事はお前を護ることだ。それに、俺がどうなろうと関係ないだろ」

「関係なくなんて!」

「俺は、ボディーガードだって言っただろ。お前だって、そのつもりで…」

「違う!私にとって竜は…!私は竜の事が好きだから…!」




…あ。
いうつもりなんてなかったのに。