「お前に、幸子としてパーティに参加してほしい」
「パーティ…。この間のようなものですか?」
「いや、今回は宇都木関係のものだ。来るものも宇都木に関係のある者ばかりだ」
「それは、今の時期にやらなければならないものですか!?」
社長の言葉を遮るように竜が言った。
社長は鋭い眼光を竜に向ける。
「また口答えか。いい身分になったな、キミは」
「どうとられても構いません。ですが!他者の主催するパーティならまだしも、宇都木関係者のパーティとなると、危険が高まります!わかっておられますよね!?」
「だからどうした。そのためにお前たちがいるんだろう。身代わりである彼女と、ボディーガードのキミたち。違うか?」
「彼女をなんだと思ってるんですか!?多少のリスクは仕方ないにしても、わざわざそんな危険がわかりきった場所に向かわせるのは、彼女を死ににいかせるのと一緒だ!」
竜が、こんなにも食って掛かるなんて。
仕事だと、割り切ってる人だと思ってた。
竜の事を知れば知るほど、好きが増えていく。


