「どうした?吉沢が急に代われって言い出したけど」



しばらくして、少し困惑したような竜がやって来た。
吉沢さん、ちゃんと代わりを頼んでくれたんだ。


「あ…と…。ごめん。怒らせちゃったみたいで」

「あいつ怒ると怖いだろ。まぁ、そろそろ代わるつもりだったしいいけどな」

「ごめん。竜、休憩中だったのに…」



なかなか休もうとしない竜をなんとか吉沢さんが連れ出してくれたのに。
もう少し、休んで欲しかった。



「それより、何言って怒らせたんだ?」

「え?あ…、吉沢さんの仕事の事でちょっと…学生の私にはわからないこともあるね」




少し誤魔化しながらそう言った。
竜の事を疑ってるなんて言えない。



「まぁ、あいつもなかなか仕事熱心だからな」

「そうだね…」