「あの時机の中に入っていた写真、全部見たか?」
「…はい」
「この屋敷の中の写真が混ざっていた。そして、ボディーガードである鹿島、お前の写真」
あの写真。
事件の後、全部久住さんに渡したんだ。
私も変だって思った。
どうしてお屋敷の中にいる写真があるのか。
アングル的にも、外から撮っているものじゃなかった。
「内部に雇い主、もしくは協力者がいる可能性が出てきた」
「……それは、宇都木の中にですか?それとも…」
「わからない。今の状況でいえば、俺もお前も容疑者ってことになるな」
え……。
違う、私、そんなこと考えたことなかった。
変だって思った。
思ったけど、疑うわけじゃなくて、どうやって手に入れたのかってことで。
ガタン
「あ…」
思わず前のめりになって扉にぶつかっていた。
「誰だ!?」
勢いよく扉が開く。


