「すまなかった……」
囁くような声。
ふいに頭に感じた温もり。
え……なに……。
「怖い思いさせて……本当に……」
グッと力が込められる。
竜の気持ちがその手から伝わってくる。
どうして…。
私、あんな酷いこと言ったのに。
竜のせいじゃないのに。
私が、私が竜を頼らなかった。
私は思わず起き上がり、竜の腰元に抱きついた。
「!?お前、起きてたのか?」
「竜、竜っ、ごめんなさいっ‼︎」
ギュウッと抱きつきながら謝った。
「…お前が謝ることなんてなにもないだろ」
「でも…私、竜に酷いこと言った」
「事実だろ。俺がお前のこと守れなかったのは。約束を守れなかったのは」
抱きついたままの私に、最初は戸惑っていた竜も、そっと私の肩に優しく手を添えてくれる。


