私の耳を先生のお怒りの声から守り続けていたヘッドフォンから聞こえた悲鳴にも近い声だった。



私は、瑚心(こころ)の声を運んだヘッドホンを外し勢いよく椅子から立ち上がった。



先生が何か言っているがそんなことには目もくれず教室を飛び出す。



クラスメート達も驚いてるがそれも無視を貫いた。



廊下を走りながらどこか、どこかとヘッドホンから聞こえた音を思い出す。



ハッ、そうだ‼︎水が勢いよく出る音がしてた‼︎
ということは、中庭か…いや、理科室か…



思いつく全ての場所を探すが見つからない。



今この瞬間も瑚心が何をされているのか考えるだけで怖い。