「ねぇ、なんかこっちに向かって来てない?井口くん」

「確かに、どうしよう…」

「友里、一緒に来て!」

え!本当にきた。どうしよう〜。でも迷ってるよ暇はない。

「うん!」

私は、凛くんに手を引っ張られながら、ゴールまで走った。

「1位は、クールな王子様、井口くんでーす。
井口くんが引いたお題は…」

「どじな子でした」

「凛くん…どじって酷いよ」

むー。どうせ私はどじですよ〜。

「だって、どじでしょ」

そうだけど…。
もう、知らない。

「凛くんのいじわる」

「フッ…可愛い顔したって無駄だよ」

な、ななな可愛いって凛くんに言われっちゃった。
絶対私、顔赤い。