それから彼と話ながら歩いていたら体育館についてしまった。
「ついたよ」
「ありがとうございます」
「もう迷うんじゃねぇぞ」
「うん!ねぇ、君のこと好きになっちゃったみたい」
「はっ?ばかなの君?てか、ここ体育館だよ」
「あっ、そうだった。でも好きになっちゃったから」
「ハァー、あっそ、とにかく入ろう」

私と彼は体育館の中に入って、みんなの注目の的になってしまったのは
言うまでもない。


「はい、これが私が井口くんを好きになった理由」
「ふーん、ま、どうでもいいけどね」
「どうでもいいんかーい」
「てか、HR始まるよ」
「はーい」