キーンコンカーコン

昼休みだ!凛くんを誘うんだ。
でも、どうやって誘えばいいんだ?

そうやって考えるうちに、凛くんは教室を出ていってしまった。
あー、もう凛くん行っちゃう。とにかく追いかけよう。

「りる、行ってくる!」

「行ってらっしゃい」

私は弁当をあとにして、凛くんを追いかけた。

「凛くん!」

凛くんは、こちらを振り返りびっくりしている。

「なに?」

相変わらず、無愛想ですな。
あの甘い凛くんは、どこへ行ったのやら。

「あの、ちょっといいですか?」

どうしよう、すごく緊張する。いつもならそこまでじゃないんだけど。

「凛くん、夏祭りって予定空いてますか?」

「……」

やっぱりあるのかな。だとしたらどうしよう。

「空いてないんなら、いいです」

「空いてる」

「え!本当ですか?」

「ああ」