昼休み

私は、数学の授業中うるさかったせいで、職員室に呼ばれて
今、終わったところだった。

「失礼しました」

はー、ながかった先生の話は長すぎる。もー、これも全部、はじめくんのせいだ。


グイ

え!なに? 井口くん!?
どうやら、今私はいろんな資料がおいてある資料室に井口くんに
連れこまられたみたいだ。

「井口くん?」


あれ?なんか井口くんの顔がいつもよりこわい。
私、知らないウチに怒らしちやったのかな?
どうしよう。

「なに、1人で百面相してるの?」

べつに、百面相してるつもりじゃ…。

「ねぇ、間宮さん」

ん?

!!
なんか私、い、井口くんに壁ドンされてるンですが?
てか、顔が近いです。井口くん!心臓が破壊してしまいます。

「なんであいつのこと、名前呼びなの?僕には、苗字呼びなのに」

「いや、そのーなりゆきで、そうなっちゃいまして、ですね」

「なんか、ムカつく」

ふぇ?

彼は、ボソッとつぶやき、すらっとしてるけどゴツゴツとした男の子の手で
私の髪を触り、耳もとで…

「ねぇ僕のこと、凛って呼んで?」

へ?井口くんを名前で呼ぶの?それは勇気がないと…。

「はやく」

う〜〜〜

「り、り凛くん」

「よく出来ました」

そう言って、彼は微笑んで資料室を出ていってしまった。

やばいです。井口くん!
どんどん好きになっちゃうよー。




そう言い、資料室から出て行ってしまった。