ハッハッ
「寝坊したー、なんでお母さん起こしてくれなかったのよ~」

私は入学式、そうそう寝坊してしまったのである。
「あ~もう絶対入学式始まってる~、どうしよう」
私は急いで下駄箱で靴を履き替えて体育館に行った。

だけど…
「体育館ってどこー、入学式そうそう迷子って…」
ハァー
「ねえ、きみ。そんなとこで何やってるの?」
「えっと、体育館がどこにあるかわからないんです」 
「君は、ばかなの?」
今、この人サラっとひどいこと言わなかった?
たしかによくばかって言われるけどさ。
てか、この人同じ学年じゃんネクタイ同じ色だし。

「ま、いいや。いっしょにいくよ」
「へ?いいんですか?一緒について行っても?」
「しょうがないでしょ、また迷子になられても困るし」
「ありがとうございます」

「あのさ、なんで敬語なわけ?僕たち同じ学年だよね」
「そうですけど、くせなんです」
「ふーん」