「友里、何番だったー?ちなみに、私は『18』だったよ!」

りるは、『18』と、書いてあったクジをわたしにみせた。

「18なんだ。18ってどこ?」

私は席の番号が書いてある、黒板を見た。

…18、18…あ!あった。

「やったよ。りる、近くだよ。私、21だよ」

「本当に?ヤッター」

ヤッター。すごく嬉しい。今日はついてるかも。

「よし!みんなクジは引いたな。じゃあ、席動かせー」

隣は誰かな?

私は、そんなことを思いながら席を動かした。


「あ!友里ちゃんじゃん! 俺、隣の席っぽいからよろしく。
俺の名前は及川一(おいかわ はじめ)よろしくな」

「よろしくお願いします。及川くん」

「名前呼びでいいのに。ほら、はじめって呼んでみて」

えッ、いいのかな。でも、男の子名前なんて呼んだことないし…。
でも、本人が言っているんだし大丈夫かな。

「じゃあ、よろしくね。は、はじめくん!」

「おう!」