「別に、行かないなんて言ってない」
「えッ、だって、井口くん行きたくなさそうな感じだったよ」
「だから、それは‥」
ん?なんか井口くん、顔が赤いような気がする。
熱でも引いたのかな。たいへん!
「井口くん熱あるな‥」
「ま、間宮さんが、かわいい顔でいうから…
あ~もう、はずいことあんま言わせんな」
えッ!井口くんが、井口くんが私のことかわいいって言った。
どうしよう。うれすぎて、自分が顔赤いことがわかる。
「う~~~」
「どうしたの?行くよ。」
「もう、井口くん、大好き。」
「バーか」
そして、最高のデートは終わったのであった。
次の日、りるに井口くんとのデートのことを聞いてもらったら、
飽きられてしまった。
「はー、もう夢のようだった。あっ、井口くんだ。
井口くーん、おはよう」
「……」フイ
「へ?無視?」
うそー、なんか私、悪いことしたのかな。これじゃ、入学したときと
一緒だよ~(>_<)
お昼休み、聞いてみようかな。