あ、最初に言うと、野球部のマネージャーはイケメン部員と恋ができる可能性はあるけど、、

すごく仕事が大変。1年の頃マネージャー志望が十人もいたのに、地味で大変な仕事が多くてわずか1、2ヶ月でやめちゃった人多数だったんだー。

だから野球部マネージャーは、私と夏菜の2人だけなんだ。

「今日もカッコイイなー祐希先輩!」

「そうだねー」

夏菜は、1つ上の先輩に密かに好意を抱いている。

私は恋をしないまま。

花登以外の他に男子友達がいない。

部員達が帰り、校庭がすっかり静まり返った。ピロティーから差し込む夕日は赤く染まっていた。

私とななは、ボール磨きや部員のバットを綺麗にしていた。

「甲子園行けるといいな。」

夏菜がボヤく。

私たちのチームは毎回県大会の準決勝ぐらいで敗退してしまう。県大会には行く強豪校ではあるのだが。

「確かに、花登たちも目指しているもんね。」