タカコがトイレに立った時、優がふて腐れ気味に囁いた。
「あの女、絶対お前を狙ってるよ」
「彼女持ちは無理。しかも遠距離なんてありえないし」
タカコの連れは常連客の一人と盛り上がっていて楽しそうに笑っていた。

ユカは時計を見た。
そろそろ九時半になろうとしていた。
「そろそろイベント戻る?」
全然タイプじゃない女との会話に少し疲れてきたユカの言葉に優は賛同した。
「おっしゃ!じゃあ行くか」