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小枝も薪も集まった。


あたしたちは火を起こし、その周りに座ってコンビニで買って来たおにぎりやパンで晩ご飯を食べていた。


これから本格的な儀式が始まる。


あたしは丁度正面に座っている幸弘に視線を向けた。


あれから幸弘はあたしと視線を合わせてくれない。


時々近くを通りかかればあからさまに避けられた。


その度にあたしの胸はズキズキと痛む。


だけど、そんなことこの場では誰にも相談することができなかった。


今はとにかく、儀式を終わらせて早く家に帰る事だけを考えよう。


あたしはそう思い、気を取り直すようにしてパンを口に含んだのだった。