「伊織くん!優くん!大変だって!!」

そんなことを話していたら、
日菜子ちゃんが泣きそうになりながら俺らのもとに来た。

「日菜子!?」

「つかさが誘拐されてんだよぉ〜!!」

誘拐!?

「日菜子、わかるように説明して。」

「あのね、えっと、校門から男の人数名に
連れてかれるのを見たの!!」

「日菜子ちゃん、それ今?」

「うん!!」

「優くん、三年1組の牧野かなえ。
多分いるから捕まえて。
俺はつかさ探しに行くから。
見つかったら電話するから連れて来て。かなえ。」

「わかった。」

「日菜子ちゃん、つかさは俺が守るからね。」


バカつかさ!