世界一幸せな国Ⅱ※執筆再開



「ま、たしかに嫌味な先輩だなぁとは思ったけどね。すみませんでした、ご迷惑をおかけし本当に申し訳ありません。後数人で測定も終わりますので」


先輩の怒りが最高潮に達したのを感じながら、私はユアンの手を引いた。

先輩を背に変顔を決めてやったのだが、気づいたものはいるのだろうか。


あぁ、これからの学園生活が楽しみだ。



まずは誤解を解くことから始まりそうだな。



「ユアン、大丈夫大丈夫。体裁上あんな言い方したけどさ。ボールドウィンはそう簡単に汚れたりしないし、楽しみはまだこれからだよ」


環境の変化で気持ちが高揚しているのか、情緒不安定になり容姿相応な態度のユアンを慰める。


「謝るとかももう要らないから、切り替えて楽しもう。しばらくはオリエンテーションとかばっかりだよ!楽しいことしかない!これを楽しみにここまで生きてきたんだから!」


ユアンは俯いたまま。

そりゃあそうか。

反省を全くしないのも困るし、しばらくはそっとしておこう。



ユアンの背中を時折撫でながら、私たちは列に並んだ。