先「あぁ、ボールドウィンのおぼっちゃんたちか。スケジュールの乱れは良くないことだよ、きちんと時間通りに動いてくれたまえ」
七三眼鏡先輩は私たちを睨みながら見下ろしている。
「たくさんの方にご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません」
ユアンが何か言いたそうに先輩を見ていたが、こんなところで言い返しても埒が明かない。
それに、余計な時間をまた取られてしまう。
先「1人は物分かりが良いようだね。これからは気を付けるように」
嫌な物言いをする先輩だなぁと思いながらも困ったような顔をしながら頭を下げる。
ユ「さっきから感じ悪くないですか?」
「……あっ」
やってしまった。
私の我慢の甲斐なく、ユアンのスイッチが入る。
ユ「俺たち不可抗力ですよ、わざと壊そうとしたわけじゃない。転移で持ってきたから時間もそこまで奪われてない。こんなことで崩れるスケジュールじゃあ元々ずれてましたよ、俺たちが壊してなくても」
下から先輩を睨みつけながら低いトーンで淡々と話すユアン。
先「は?君こそ先輩への態度というものはご家族や家庭教師から教わっていないのかね。こうでもしないと今日中に終わらないから詰めたスケジュールになっているのだ。そんなことも分からないで何を言っている?」



