暴走しかけたお父様に何かを察したお兄様の声が、電話口から聞こえた。
「あっお兄様?ユアンがお兄様と同じことやっちゃって……すぐに用意できる?」
すると、お兄様は少しだけ黙ってから「あー……」と小さく言った。
「……お兄様?」
私が聞くと「悪い」と軽く笑う。
レ「ローナは?もう測定したのか?」
「へっ?私??……今からだけど」
レ「じゃあその後だな。2台か1台か今じゃ分からないだろ」
お兄様は私も壊すことが当然かのように言う。
「私はユアンと違ってやらないよ。……でも分かった、後でもう一回連絡する」
そうして電話を切ったあと、先輩方にその旨を伝えた。
(えっと、半分以下にしたらいいんだよね……)
「……ハァッ!」
前世のイメージのまま、意味があるのかないのか分からない掛け声とともに、機械に力を当てた。
──ミシッ
「……あ、やべ」
──メキメキッ
先「あっ……」
──ガシャ
測定器は、期待を裏切るわけにはいかないとばかりに壊れた。



