あれから幾日。


「ネミル、おはよ!あ、リキくんも!」


「シーラ、おはよ!」


「シーラさんおはよう」


「しっかし朝から手ぇ繋いで…ラブラブだね〜。」


ネミルとリキは顔を赤くする。


「あんまり、からかうなよ」


「あはは☆」


シーラはふと、廊下の方を見た。


ちょうどカロルが通った。

シーラは急いでカロルの後を追う。


「カロル!」


カロルは立ち止まり、振り返る。


「…なに?」


「本当にネミルに告わなくてもよかったの?」


「…別にいい。想ってるだけで…いいよ。」


カロルは眉をハの字にして悲しそうに微笑んだ。











END