「リキくん、大丈夫?ごめんね。」


「え?なんで謝るのさ。」

「私なんかと付き合ってるなんて勘違いされちゃってたから…」


「そんなことで謝る必要なんてないよ。」


「そっか。リキくん、優しい!ありがと!」


「優しいだなんて…。」


リキは少し顔を赤らめた。

ネミルはふと、教室のドアを見るとカロルがいた。


「おーい、ネミル!」


「あ、カロル」


ネミルはカロルのところに駆け寄る。


「どうかした?」


「今日、俺と一緒に帰らない?」


ネミルはリキを見る。


リキは席を立ち、ネミルの近くに行く。


「別にいいんじゃない?」


そう言うとリキは教室から出ていった。


ネミルはゾッとした。


「ネミル?」


「え、あ、えっと。一緒に帰ろう!」


「ああ!」


カロルは嬉しそうに自分の教室に戻っていった。