「あ、シーラ。どこ行ってたの?」


「ん、ちょっとね!」


「ふぅん」


ネミルはさりげなくリキを見る。

リキは数人の男子に囲まれていた。


「お前さぁ、最近ネミルと仲良いよな。…付き合ってんの?」


「そんなわけないだろ」


「付き合ってねぇなら仲良くすんなよ。なに?ネミルのこと好きなの?」


ネミルは男子達の間に割り込み、リキをかばう。


「ちょっと!付き合ってないと仲良くしちゃダメなの!?」


「まぁ、そんなわけで、ネミルさんとは付き合ってないから、安心して?」


リキは満面の笑みで男子達に言った。


「…うるせぇ。お前ら、行くぞ。」


男子達は他の場所に移動した。