「ネミル、おはよ!」


「あ、カロル。おはよ!」


ネミルに挨拶したのは女子に人気者のカロル。


「ね、なんの話、してたの?」


ネミルとシーラは顔を見合わせた。

ネミルはカロルを見てイタズラな笑顔を見せた。

「内緒!」


「え〜、教えてっ!」


するとシーラがカロルの耳元でネミルに聞こえないように囁いた。


「しつこいと嫌われちゃうよ?」


「・・・。」


「二人とも?どうしたの?」


「何でもないよ!あ、荷物置いてくるから貸してよ?」


「わかった、ありがと!」


シーラはネミルからカバンを受け取ると1組の教室に入った。