本気で好きで好かれたい

「え?キス?私と?リキくんが?」


「え、違うの?」


「ああ、もちろんさ。僕はただ、ネミルさんの目に入ったゴミを確かめてただけだ。」


「ご、ゴミ?」


「うん、もう取れたけどね!リキくん、ありがと!」


「いやいや」


「見間違い…だったのね。」


「さ、ネミルさん。話の続きもしたいし、一緒に帰らない?」


「うん!」


「ネミル…」


ネミルを止めようと、シーラはネミルの腕を掴もうとする。

それをカロルが止める。

「いいんじゃない?二人でイチャラブしてりゃあいいんだよ。」


ネミルは軽くカロルを睨んだ。


「なんか今日のカロル、変だよ?」


「変じゃねぇよ」


「ネミルさん、時間がもったいない。帰ろう。」


「うん」


ネミルとリキは帰っていった。

カロルは勢いよく壁を殴った。


「くそっ!」


鈍い音が静かな教室に響いた。

シーラはただそれを見ることしかできなかった。