「折れてはいないね…打撲かな…? ななちゃん、トイレ行くんだったよね ちょっと我慢してね?」 そう言ってから、ななちゃんをそっと抱き上げる。 ななちゃんは、ほっとした顔をしながらも、びっくりしたのか、俺の首に腕を回してしがみついた。 トイレの前でそっと下ろす。 「ゆっくり動いてね?」 さっき倒れたばかりだから、まだ少しふらふらするはず… ななちゃんがトイレに入ったのを見届けて、俺はナースステーションに向かった。