「ちょっと触るよ?」 そう言って、さっき触った所をもう1度触った。 「…っ!」 「折れてはいないね…打撲かな…? ななちゃん、トイレ行くんだったよね。 ちょっと我慢してね?」 折れてないと聞いてほっとしながらも、流星先輩にまた抱き上げられて、思わずしがみつく。 トイレまでだから、すぐ近くだけど… 「ゆっくり動いてね?」 そう言った流星先輩は私をそっと下ろす。 私は、言われた通りにゆっくり歩いてトイレに入った。