退院…できるんだ!



でも、流星先輩に会えなくなっちゃう…


だからと言って、気持ちを伝える勇気はないし…



「ななちゃん?具合悪い?」


ぼーっと考えていると、そう言われた。



「だ、大丈夫です!」



「無理はしないでね。」



「はーい。」



その後、流星先輩は、回診があるからと病室を出ていった。



「ふぅ…」



私のこの、バグバクしている心臓…

バレなかったかな…


今、先輩が出ていったのに、既に少し寂しくなる。


1人の病室は静かで、ちょっと心細い。


熱が高かった時は、それどころじゃなかったけど、こうして、体調が良くなると余計に感じる。