ドアを閉めたら、緊張が溶けた。


「はぁ…ななちゃん…最後のあの顔は反則だよ…可愛すぎ…」


無意識のうちに、緊張していたみたいで、息が漏れた。


ななちゃんを抱きしめている時に、俺のドキドキしてる心臓の音が聞こえるんじゃないかと、気が気ではなかった。



こんどこそ…


後悔しないためにも、ななちゃんが良くなったら、俺のこの気持ちを伝えよう…


俺は密かに、そう決心してから、回診に戻った。