実は裏には俺とななちゃんの名前と文字が入っている。



(I love most in the world)



世界でいちばん愛してるって意味だ。



ななちゃんは、この文字を見ると、俺に抱きついてきた。



うわっ!



びっくりしながらも、受け止める。





「流星くん。ありがとう…!」



さっきまでのことは信じてくれたのかな?




「信じてくれた?」



「三枝さんのことは、本当に浮気じゃ無かったんだよね?」




そうだよ。


俺にはななちゃんがいるからね。




「うん。」



俺がそう言ったら、ななちゃんは安心したような顔をして、ポロポロと泣き出した。




「…流星くん…!


私でよければ、よろしくお願いします。」




ななちゃんは、恥ずかしいのか、顔を俺の胸に埋めていた。




それより、良かった…


信じてくれたし、プロポーズにもOKが貰えた。


ずっと抱きついているななちゃんを見て、微笑みながら、ななちゃんの耳元でこう言った。




「幸せにするから。」




そう言ったら、既に赤かった耳が、さらに赤く染まった。