時間が経つのは早くて、30分経つのはすぐだった。 22時を少しすぎた頃、ガチャっと玄関の扉が開いた音がした。 帰ってきた…! 玄関に小走りに迎えにいく。 「おかえり!」 そう言って、流星くんに抱きついた。 「おわっ!ただいま。」 流星くんは、びっくりしながらもしっかり抱きとめてくれた。 久しぶりの流星くんだから、離れたくない… しばらく抱きついていた。 「ななちゃん?そろそろ部屋に行かない?」 そう言われて、ここが玄関だったことをハッと思い出す。