「ななちゃん、いいのあった?」



「んー、あったんだけど…」


ななちゃんは、アンティークなランプの前にいた。



「これ?」



買おうか迷ってるのかな?


「うん…

今買ったら邪魔になっちゃうかなって…」



確かに、今買ったら荷物になるもんね…



さっきのも家に届けてもらうし…



「じゃあ、家に送っちゃおう。

…すいませーん。」



俺は店員さんを呼んだ。



するとすぐに店員さんが来て。


「はい。どうされましたか?」



なんか、この店員近い…




「これを送りたいんだけど…」


少し引きながら言うと



「わかりました。では、こちらにどうぞ。」



そう言われて、ついて行くけど、店員さんは俺のことをチラチラ振り返りながら歩いている。



はぁ…


早く店を出たい…



レジに案内されたので、お会計をしようと財布を出す。



「あ、私が払う!自分のなんで…」



気にしなくていいのに…。