落ち着いてきたかな?


すすり泣く声が聞こえなくなってきた。



「ななちゃん…?」



「すー…すー…」


寝て…る…?

ちらっと見てみると、腕の中で気持ちよさそうにななちゃんが寝ていた。





どうしよう…


そーっと腕をどかそうとすると、ななちゃんがぎゅっと擦り寄って来て、服を握っていた。


…朝までもつかな…



だけど、寝ている姿も可愛い。


どかそうとしていた腕を戻して、ななちゃんを抱きしめる。


理性と戦いながら過ごして、寝たのは朝方だった。