あれ…動かなくなった…


固まっちゃった…



「ななちゃん?
別に、ななちゃんのせいで寝るのが遅くなってる訳じゃないからね?

確かに最近仕事持って帰ってきてるけど、いつも病院でやってる事だから。

ななちゃんが不安になるようなことはないよ?」


そう言って、ホントだよと言うようにななちゃんを見る。



「…ほんと?」


腕の中で、上目遣いをしながら俺を見てそう聞いた。


その顔やばいよ…

俺の前でしか、そんな顔させないから…



「うん。ほんと。」


そう言って、もう1度ぎゅっと強く抱きしめた。


すると、ななちゃんは安心したのか、ポロポロと涙が落ちた。


不安のまま泣くより、安心しての方がいい。


ななちゃんが落ち着くまで、抱きしめていた。