ズルズルなにかを引きずる音がする。 そして、俺の上になにかが乗った。 「ん…ななちゃん…?」 でも、ななちゃんは寝てるはず… 「おはようございます?」 ぼーっとしていると、聞こえるはずのない声が聞こえて、ぱっと飛び起きる。 「えっ?ななちゃん…?起きてるの…?」 「う、うん。起きたよ?」 俺の勢いが凄かったのか、たじろぎながらも答えている。 ほんもの?? 「はぁーっ」 良かった。 気が抜けて、起き上がっていた体がドサッとソファに腰掛けた。