「ゴホッ…ご、め…ゴホッ…さい…」


謝らなくても良いのに…


「大丈夫だよ。落ち着いてきたね〜」


俺が安心させるようにそう言うと、ななちゃんがふらっと俺の方に倒れてきた。


「おっと…ななちゃん?」


床に倒れる前に支えたけど、ぐったりとしている。


「ななちゃん?大丈夫?」


俺の声が届いてないのか、気を失ってしまった。


「これは、帰せないな…」



「三枝さん〜、ベット空いてるよね?」


ナースの三枝 凛(さえぐさ りん)さんを呼んで、そう聞いた。


「空いてますよ〜用意してきます。」


三枝さんはそう言って、出ていった。