ボフッ……


「……痛っ」




そしてもう一度戻って来た、ベッドの上。




「蘭、さっき何してたの?」



「え?さっきって……」



「俺が目ぇ覚ました時」




……やっぱ気付いてたか。
べ、別にやましいことしてたワケじゃないしっ‼




「あ、たしはただ……熱を計ろうと……」



「体温計は?」



「それはアンタが寝てて計れなかったからっ……」




そこまで言うと、東條はあたしの目の前に自分の顔を近付けた。

ち、近いよ……





「俺、蘭に言ってなかったっけ?」



「……何を」



ボスッ……


……あら?
いつの間にか、ベッドの上に押し倒されていたあたし。

東條はニヤリと笑って、そっと口を開いた。





「俺、襲われるより襲う方が好きなんだよね」