「……~~っ」



……ダメだ。
どんなに引っ張っても動かない。

どんだけ馬鹿力なのよっ……




「あ……あのーっ、離して……」



「……スー」



やっぱ寝てるか。

もう‼
スマホも雑誌も、なんもないなんてヒマすぎる‼‼


大きな声も出せないしなあ……




「……ま、いっか。寝ちゃお♪」



それはそれで好都合だし。
学校サボって一日寝ていられるなんて、これ以上幸せなことなんてないし‼





「……おやすみなさーい」



ちっちゃな声で呟きながら、そのまま東條の隣に寝転がった。


て言っても、いきなり寝ようと思ってもなかなか寝付けないんだよねー。

……なんて思ってた矢先。





「スー……」



すでにあたしは、夢の中へと入っていた。