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「お、おはようございます。
ご、ご主人……様」
「……おう」
朝。
あたしは今までに見せたこともないような、とびっきりの笑顔で東條に挨拶をした。
そんなあたしを見て、東條は少し戸惑ったような顔を見せる。
「……朝食の準備が出来ました。
あ、制服もアイロンかけたのでどうぞ」
「……おう」
東條は、突然態度を変えたあたしを不思議に思ったのか、いきなりあたしの肩をガッと掴んだ。
「……っ!?な、なに?」
「お前、なんかあった?」
……東條にお礼しようと思って。なんて言いたくないなあ。
理由、聞かれるなんて考えてなかったし……
「お前、さ……もしかして……」
え……、もしかして、昨日起きてたのバレてた?


