いや、もしかしなくても…



「お父さんの同級生って……」



「そ。俺の親父ってワケ」




マ、マジですか……

でもでもっ!あたし関係なくない!?
ていうか、あたしは東條とは関わりたくないもんっ。


けど一応、恩人ではあるわけで……

~~っ……





「……それはありがとうございます。

でもあたしは……っ」



“関係ないじゃん”

そう言おうとした時。


あたしの唇は塞がれた。
コイツの唇によって。




「……っ!?

ちょ……っなにすんの……‼」




思い切り東條の身体を突き放す。


コイツいきなり何すんのっ!?

触れられた唇をゴシゴシと擦る。


最低……最悪‼
何なのコイツ‼‼



あたしはそのまま東條に背を向けて、教室に向かった。