「……そんなんじゃないよっ」



恥ずかしくなったあたしは、東條に背中を向けてベッドから降りた……ら。




「いた――――ッ…!?」



もはや、女のものとは思えない叫び声。
立っていられなくなって、あたしはその場に座り込んだ。





「だから手ぇ貸してやるって言ったのに」



「……いいっ。1人で歩ける‼」




それでも、やっぱり東條なんかに頼りたくない。

そんなあたしに、東條は一歩ずつ近寄って来た。




「な、なに……?」



あたしの問いに、返事をすることもなくただ近寄って来る。





「だから何なのよっ」




もうやけになったあたしは、思わず東條に向かって叫んだ。

東條はあたしの目の前まで来るとしゃがみ込んで、あたしの身体を覆うような形になった。