「……オイ。何だよその態度」



東條のムッとした態度に、あたしは頬を膨らませる。

チラッと東條を見て、また目を反らした。





「アンタの手なんか借りたら、後で何されるかわかんないもんっ‼」



「へえ。キスされたこと、怒ってんだ?」



「……っ!?」




図星、だったりする。

恥ずかしくなって、もう一度ベッドに潜り込んだ。


東條はニヤリと笑って、あたしがいるベッドの淵に座った。





「な、なな……なにっ!?」



ベッドから顔だけ出して、目を向ける。
そんなあたしに、東條は笑って言った。




「気失うほど良かった?俺のキス」



「……っ、な!?」




何言ってるのコイツ‼
勘違いもほどほどにしてよっ。

あたしが気を失ったのは……初めてだったから、だもん……