「……も……っやめ……」



あ、ヤバい……
なんか頭グラグラしてきた。


なんか息苦しくて……



次の瞬間、身体がビクッとなったあたしの口に、東條の舌が入って来た。




「や……っん……‼」



必死に東條の身体を押したけど、東條の身体は動かない。



あ……
ほんとにヤバいかも。


さっきよりも息苦しくて……
なんか目の前がぼーっとして……



ギュッと、東條が着ているブレザーの袖を握った。




「……蘭?」



「っと……じょ、あたし……おかし……の……

頭……クラクラして……っ
いきっ、苦しくて……」



「ちょっ……おい、蘭!?
大丈夫か?蘭‼」




東條があたしの名前を呼んだのを最後に、あたしは意識を手放した。