「うわっ……お前何して……!?」



ガシャン‼

勢いよく倒れた自転車。
さっきと全く同じ状態。


ただ……1つ違うのは。




「「…………」」




倒れた拍子に重なった、唇。
そんな状態で絡み合う、2人の視線。




「……うわっ……ごめ……っ‼」




やっと状況に気付いたあたしは、急いで東條から離れようと、身体を起こそうとした。

だけどその時……




「……っん!?」




あたしの頭の後ろにまわされた手。
目の前には、東條の顔。




「ちょ……っあ、ふ……っ!」




ちょっと待って……‼
なんであたし、東條とキスしてるの!?


抵抗しようと試みるも、東條の身体の下に組み敷かれてあたしの身体は動かない。



……っしかもここ、校門の目の前だし‼‼