俺だけのLovelyメイド

バンッとドアが開き、日の光に思わず目を瞑る。

そっと、目を開けると。
場所は、チャペルの外。


あたしをお姫様抱っこしたままの状態で、東條は走り始めた。




「ちょ……っ、ちょっと東條‼
どこ行くつもりよ!?」



「んー……そうだな、どこ行きたい?」



「いやいや、どこ行きたい?じゃなくてさっ‼」



腕の中で暴れまわるあたしの唇を、突然東條の唇が塞いだ。


いきなりの出来事に、あたしの脳内は一時停止状態。



唇が離れて、東條はあたしを見てニヤッと笑った。




「俺は、蘭と一緒ならどこにでも行ける気するけど」



そんな東條に、ギュッと抱きつく。




「じゃあ──東條と一緒なら、どこでも良いよ?」