「泰臣、あなた何言って……」
「……わかりました」
……え?
口を開いた東條のお母さんの言葉を遮ったのは──香乃華さん。
東條のお母さんも、驚いたように香乃華さんに視線を向けている。
「私、泰臣さんとの結婚……諦めます」
……香乃華さん。
東條のために──……
「でも私、泰臣さんのことは諦めませんから。絶対、蘭さんには負けません‼」
「……へ?」
あ、……あたし?
あたしに視線を向けると、キッと軽く睨み付けてそう言い放つ香乃華さん。
だけどあたしは、東條の横まで走り寄って行ってその腕に自分の腕をギュッと絡めた。
「……上等‼
東條のことは、絶対に渡さないんだから‼」
「……わかりました」
……え?
口を開いた東條のお母さんの言葉を遮ったのは──香乃華さん。
東條のお母さんも、驚いたように香乃華さんに視線を向けている。
「私、泰臣さんとの結婚……諦めます」
……香乃華さん。
東條のために──……
「でも私、泰臣さんのことは諦めませんから。絶対、蘭さんには負けません‼」
「……へ?」
あ、……あたし?
あたしに視線を向けると、キッと軽く睨み付けてそう言い放つ香乃華さん。
だけどあたしは、東條の横まで走り寄って行ってその腕に自分の腕をギュッと絡めた。
「……上等‼
東條のことは、絶対に渡さないんだから‼」


