俺だけのLovelyメイド

「でも、信じて」



東條はそう言って、あたしの顔を覗き込んだ。目が合って、あたしは小さく頷く。




「あの子と、キスなんてしてない。

蘭が、家庭科室で待ってるからって言われて。行ったら、蘭いなくて……

そしたら、あの子達がいて。
いきなり抱きつかれて、……キスされそうになった。


でも、絶対してねぇから」



「……そ、なんだ」




チラッと東條の顔を伺うと、真剣そうな表情を浮かべている。




「……うん、信じる」




もう一度、東條の顔を見てそう言うと、東條はニコリと笑ってあたしの頭を引き寄せた。




「……良かった」




そう言った東條の表情は嬉しそうで。
なんか、あたしまで嬉しくなってしまったんだ。