「……ったく、何してんだよ」



呆れたようにそう言った東條はしゃがみ込み、地面に散らばったチラシを拾い上げた。

はっとしてあたしもその場にしゃがみ込み、落ちているチラシを拾い集める。




「ご、……ごめん」




あたしが悪いのかは、イマイチわからないけど。でも、東條が多少呆れてしまっているのは確か。

東條の服の袖をつまんで、小さな声で謝った。



……って、あれ?
元はと言えば、あたしがぼーっとしてた原因は東條が他の女の子達と楽しそうに話してたから……だよね?

あたし、謝る必要なくない?




「……っでも、東條も悪いんだからね‼

他の子に優しくする気ないって言いながら、楽しそうに話してたから……っ」



そう言って、顔を上げると。