「もしかして、こんなこと考えてた?」



「……っ」




カッと身体が火照ってくるのがわかって、あたしは無理矢理東條から離れた。


すると東條は楽しそうにクスクスと笑うと、あたしの後ろの方に視線を向ける。




「……関根、ほんとの俺、こんなんだから」



「──へ?」




せ、きね?
って……縁、だよね?


そう言えば、確か縁と三人で……

……って、““三人””?




「……、っな!?」




勢い良く後ろを振り返ると。

どこか感心したような、だけどどこか楽しそうな表情を浮かべた縁が立っていた。



わ、忘れてた。

ってことは、今までの全部見られてた、ってことだよね?



その瞬間、またあたしの身体がカアッと熱くなっていく。


うわーっ‼恥ずかしい‼‼

恥ずかしすぎる‼